クリスタルメメント

詩を書きます。

#009

二回大人になった彼は、理解可能な怪物になった。元々は向かいの家に住んでいた子供だったのだけど、両親が途中で入れ替わったことによって、理解可能になった。真四角の部屋の中で、部屋を丸くしろと怒鳴る彼の声をもうしばらく聞いていなくて、たまにすれ違うときにはいつまで経っても見慣れない青白い仮面を着けていて、おそらくもう顔から剥がれなくなっているような気がしてくる。それでもまだ笑うこともできるようだが、その笑いの持ち主はおそらく彼ではないのだろうと思われた。