クリスタルメメント

詩を書きます。

#008

匿名の毎日です。ぼくがぼくになるために必要なものはあと何があるかな。手に入れれば入れるほど足りなくなって、なんでも食べ尽くす怪獣の器だ。誰かのための明日はぼくの白紙を彩らない。鉄でできた街。生命のない花。名前は標的のように悪意の目に射られる。被害感情のアイスピックで装飾を剥がせばここは生と死の庭だ。底なしの沼にはまり込んでいたんだ。天から垂れ下がるそれぞれの物語へ手を伸ばして、ぼくらは傷つけ合うための生き物でした。壁に埋められた彼女の左目がいまも血の色をした夢を見ている。