クリスタルメメント

詩を書きます。

聖者の葬列

制服の中身をくりぬいた。何者でもないきみがいた。ぼくは映画に出れたかな。反作用の恋人は秋。昼と昼のあいだで生きる。見放された尾てい骨にフォルテシモの快感がさす。制服の抜け殻は生きる。線を引く。境界は白く、そこで泡がはじける。

線の向こう側から無人の客席に向けた夏休みは言いたいことが言えない。
いつだって文字が叫ぶよ。

《革命を起こしましょう!》
《革命にぼくらを起こさせましょう!》

義務のなかの天使は膨張して偽りの生を共食いしている。より善いPeaceful暴力。何の役にも立たない善は善人を連れて甘美な死骸に回帰しなよ。おやすみ。朝だよ。きみは失敗したんだ。存在が夢でよかったね。

神のなかを骨壷を抱えて歩く無数の亡霊は雪の寿命が見える能力と引き換えに、恐る恐る千切りにした幻滅を墓石よりも高く積み上げて問う。

「血塗れの血液はどこからが外なのでしょう?」

左耳にHEAVEN。心臓にHEAVEN。手首からHEAVEN。
ぼくの蟻、皮膚を破って、ぼくに住んでください。
そして、あまねく罪を本能にください。