クリスタルメメント

詩を書きます。

純粋接触のオブジェ

焼け焦げた人間のにおいが悠遠な雲として辻褄を合わせる午後の晴れてくる表情の後で音の雨が降ってくる。合法麻薬の主成分である寂しくなったうさぎが冷静になって言う。人格は水没して金魚に食べられていますよ。ふしだらな遠足で憂鬱を飼いならしたら、約束の丘でしてもいない約束を思い出そうとする羊の群れにはじまりの合図を。失われた黒魔術を今こそ取り戻すときだ。ロゴス以前の神秘主義的豪雨と知性の傘で自分の領域を欲張るのだ。

融通の利かない肌色の星座のカプセルの中でいつの間にかすり替わってしまう現実感の悪夢をうとうとしながら、世界史的な泥沼に澱み切った空気に含まれる悪意が含有率80%を超えてしまう前に、一瞬の歓喜は柵を乗り越える。

涙液が付着した仮想日記の断片をひとつのオブジェとして素因数分解された感情の過去holicにうなされて、そこで泣いているのはきみのレプリカではないですか? 
であるならきみも詩のブーケを受け取って運命と和解する必要がある。嘘じゃない嘘できみ自身を救って、いまいる世界のお星さまになってしまおう。
目覚めると映写機だったきみ自身を差し置いて、運命のスクリーンは何の意味もない十字架のまぼろしをそのまま反映させる。

ことばがあるからひとりじゃないなんて思えたんだ。だけど嘘だよ。
サルビアは待ち伏せする千年の郵便を越境して色立体の中を自在に咲き誇るのだ。

別次元の夢で見ているから、
ぼくに罪深くなってもっと生きてね。