クリスタルメメント

詩を書きます。

桜密室をひらく

直感から白い雪が降ってくる。空気がきれいな街。街は自己分解をはじめる。あなたがたもそこに含まれていますよ。早くはじめてください。完全に透き通ってしまうまで。

「あそこでは雪だけが永遠なのよ」
降り続く蛍の勤勉な怠惰さから棚ぼたする彼女の日常を購読して、空は新しい星を見つける。地上へと降り立った足の生えた雪が霊長類を過去の遺物の方角へと洗い流していく。残された様子見の死骸が釣り合いのとれた人形になるために作者のいない夜をうろつくのだ。地平線と無意識の混濁がジンテーゼを放り投げて、やっとここにたどり着く。ぼくが密室に閉じ込められた時、なにかと契約したわけではなかった。
気づいているかな。
いま、夜のにせものと闘っているんだ。

首を吊る雀。人生に睡眠薬を盛られた。彼は、薔薇の噴水から飛び上がるいちごの血液を氷のつま先にダンスして、割り切れないミルクを掠め取った。そこに多量の睡眠薬が含まれていた。有毒な夏が四季を置き換えて鳥かごに咲かない花を飼っているのです。
静かになった鳥かごを揺らすために、噴水はまだ溢れ続けている。

いまが頂点であるような円環を率いて、もう二度と産まれませんように——。
逃れられない炉の中、開いたてのひらときみだけの不死鳥は溶けて祈りになる。相席の積み木を何度も崩しながら「ずっと予想外でいようね。桜が咲くまで、桜のことは忘れていようね」って約束したんだ。

運命は自由だよ。非常口を探そう。